「最近なんだか顔がむくんで大きく見える」
「フェイスラインをすっきりさせたい」
そんなときに思いつくのが「顔マッサージ」ですよね。
でも実際のところ、マッサージで顔は本当に小さくなるのでしょうか?

結論から言うと、マッサージだけで脂肪が減るわけではありません。
ただし、研究では「血流」「筋肉のこわばり」「皮膚や輪郭の変化」といった部分で“見た目がすっきりする”効果が確認されています。

1. 血流がよくなり、むくみが引く

フェイスローラーを5分使っただけで顔の血流が増え、その効果は10分以上続くことが分かっています。さらに5週間続けると、血管の反応そのものが改善しました。
つまり、血の巡りがよくなることで顔色が明るくなり、むくみが取れてスッキリ見える可能性があるのです。

参考:
Miyaji A, et al. 2018
PubMed
サイエンスダイレクト

2. 咬筋のこわばりをほぐしてフェイスラインすっきり

「エラが張って見える」原因のひとつが、咬筋(かむ筋肉)の緊張です。
実験では、咬筋をマッサージすると筋肉の硬さがすぐに低下することが確認されています。
食いしばりやストレスでこわばった筋肉をゆるめると、横の張りが和らいでフェイスラインがなめらかに見えるのです。

参考:
Olchowy C, et al. 2020
PMC

3. 顔の厚みが実際に減ったデータも

CTスキャンを使った研究では、2週間のフェイシャルマッサージで頬の厚みが平均0.8%減少、SMAS(顔の筋膜)の高さが2.6%上昇したと報告されています。
小さな変化ではありますが、継続することで顔の形態にも少しずつ影響を与えることが示されています。

参考:
Okuda I, et al. 2022
PubMed
PMC

4. グアシャとローラー、両方に効果あり

最新のランダム化比較試験では、8週間のグアシャとローラーを比較。どちらも顔の輪郭距離が有意に短縮しました。
さらに違いとして、グアシャは筋肉の緊張をゆるめる効果が強く、ローラーは皮膚の弾力を改善する効果が高いことも分かっています。
自分の悩みに合わせて道具を選ぶのも良さそうですね。

参考:
Ahn S-H, et al. 2025
PMC
PubMed

まとめ

マッサージは脂肪を直接減らすわけではありません。

でも、

  • 血流改善 → 顔色アップ・むくみ軽減
  • 筋肉のこわばり低下 → フェイスラインすっきり
  • 継続で顔の厚みに微細な変化
  • 道具によって「筋肉ケア型」「皮膚ケア型」と効果の違い

こうした作用で、「顔が小さく見える」効果を期待できることが科学的に裏付けられています。
毎日のスキンケアにプラスしてみると、無理なく続けられるかもしれませんね。